
宝泉院を出たあと三千院に。
聚碧園では桜が花吹雪きのように舞っていて、お茶が戴ける毛氈の上まで花びら舞い込み、それはそれは綺麗でした。
夢中でシャッターを切ったのですが、うまく写せず…(苦笑)
こちらは宸殿前の有清園ですが、こちらでも石楠花が綺麗に咲いていました。

苔の上には桜の花びら。

わらべ地蔵も花びらの中
やぶ椿もその花を落として…

観音堂のしだれ桜も、もう終わり。
柔らかな葉を伸ばし始めていました。

昨日は不動大祭中日法要。
不動堂前でおぜんざいの接待があり、柔らかく香りのいい草もちが入っていて、とても美味しく頂きました。
ちょうど法要の真っ最中だったので、隅っこからお参りだけ済ませて出て来ました。
お堂の横のしだれ桜も、散り盛ん。
代わって、その下に石楠花が華やかに咲いていました。

昨日はややこしい天気で、晴れたと思ったら急に雨が降り出したり。
この辺りからかなり雨がきつく降り始め、傘を持ってこなかったことを激しく後悔するはめに…。

往生極楽院横の池にも波紋が広がります。
もう少し華やかな季節を味わいたかったのですが、ハンカチを頭の上に広げつつバス停に向かいました。
<2011.4.28>

市内中心部よりも若干季節が遅い大原。
きょうの宝泉院は桜や石楠花が咲き、新緑が眩いばかりに光輝いていました。
今シーズンはそんなに多くの桜を追いかけられませんでしたが、最後にして最高のお庭に出会うことが出来ました。

庭のそこここに石楠花が咲き、とても華やかで春らしい眺めです。
眺めても眺めても眺め足りない…そんな感じにさせてくれます。
桜のシーズンも一段落したせいか、それとも大震災の影響なのか、どなたもおられず静かなものです。

昨日から降り続いた雨で、少し重たげな八重桜。
屋根の上に少しの花びらを落として。

つくばいの回りにはミツマタが咲いていました。

門をくぐって、外から眺めた五葉の松。
こんもりときれいに手入れされています。
青空も広がりだして、このまま晴れるのかと思いきや、この後 雨が降ったり止んだりの天気になりました。

宝泉院の南側にある宝楽園から、後ろ姿の五葉の松を見上げてみました。

何度も帰りかけては引き返し…
盤桓園 ( ばんかんえん/ 立ち去りがたい意 ) のとおり、いつまでもいつまでも見ていたいお庭でした。


大覚寺の大沢の池
平安時代初期、嵯峨天皇が新居として嵯峨院を建立したのが、大覚寺の前身で嵯峨離宮です。
のち、嵯峨天皇の長女、正子内親王が嵯峨院を大覚寺としました。
大沢の池は周囲1キロほどで、日本最古の人工の林泉とされています。
お茶のCMにでも使われそうな春爛漫な池で、知ってか知らずか鴨もスイスイ。。。

なんとものんびりとした光景で、一番春を謳歌してるのはコヤツ達だったりして。

真っ赤な心経宝塔が、ぼんやり霞んだ春色を引き締めています。

宸殿から見る紅しだれも、もうきょうあたりは満開になっているかも。

桜ほど注目を集めませんが、この大覚寺をはじめ、この嵯峨あたり一帯、たくさんの椿が植えられていました。

生け花嵯峨流の開祖である嵯峨天皇。
華供養塔が桜で覆いつくされるように咲き誇っていました。

<2011.4.11 花曇>

この春 一番行ってみたいと思っていたのがこの角屋でした。
角屋は「揚屋(あげや)」と呼ばれ、太夫や芸妓を抱えずに置屋から派遣してもらって、お客に遊宴をさせる場所。
今で言えば料亭にあたります。
臥龍松の庭にある茶席の屋根に、紅色を濃くし始めたしだれ桜が掛かり、なんともいえない風情を感じさせます。
こちらの大広間から臥龍松越しに見えた太夫は、さぞや注目の的だったに違いありません。

幅の広い縁と、長い軒を持つ吊上げ天井。
雨にしっとりと濡れて、まるで一枚の絵のようでした。

幕末には勤皇派の久坂玄瑞や西郷隆盛、坂本竜馬などの密議にも使われたそうです。
新撰組の芹沢鴨が暗殺されたのは、剣の達人だった彼を恐れ、この角屋で泥酔させた後だったそうです。
広々とした広間と庭を交互に眺めるうち、居るはずのない太夫や武士達の姿が蘇ってくるようでした。
それにしてもこんなところで遊宴とは、なんとも贅沢な話です。

建具の細工の美しさに見ほれてしまいました。

二階の赤壁に中庭の新緑が映えて、これからいっそう綺麗になっていくのでしょう。


<2011.4.9 曇り>

山科駅から20分ばかりゆるりとした上り坂を歩くと、
これでもかというほど急勾配の石段の上に見えてくるのが毘沙門堂。
山科盆地を下に見下ろせる中腹にあって、受け付けで拝観料を払いながらも息は弾む、弾む。
本堂でお参りをすませ、ぐるりとお堂をまわると、そこには桜!桜!
前庭の樹齢百数十年のしだれ桜が、参拝客を向かえ入れるように精一杯その枝を広げていました。






山科疎水の川沿いは菜の花が。
その上には満開の染井吉野。
雨に濡れて色も鮮やかでした。
<2011.4.8 小雨>

雨がしとしと降る日。
澄んだ空気のなか、観音堂は華やかで…それでいてしっとりとした景色と共にありました。
四季折々に綺麗な庭を見せてくれる勧修寺ですが、桜の季節もまた素晴らしく綺麗でした。




<2011.4.8 雨>

霊鑑寺は尼門跡寺院で、南禅寺派に属するお寺です。
普段は非公開ですが、椿の春と紅葉の秋だけ公開されています。
門をくぐるなり「日光が咲いていますよ」と案内の方に声を掛けられました。
天然記念物だそうで、雄しべが丸く小さな団子のようになっていて、皮を剥いたみかんのような椿です。
その真っ赤な花も、早くも苔の上にこぼれ始めていました。

境内いたるところに椿の木があり、そこここで咲いては、またその花を落としています。
まぁ、その綺麗なことと言ったら言葉になりません。

椿は花ごと(首ごと)落ちるので、あまり縁起がいい花とは思えませんでしたが、
落ちてさらに美しい花というのも、珍しいのではないでしょうか。

誰かが演出したかのように、つくばいにもはらはらと。

散り椿を見ながら、あそこで足を止め、ここで止め、また引き返し…
あまりの美しさに、そんなこんなの繰り返し。


公開は10日まで。
<2011.4.4 晴天>

山科区にあるお寺
浅野内匠頭の切腹後、討ち入りに行くまでの一年四ヶ月間、大石良雄はこのお寺のすぐそばに住んでいたそうです。
青空の下、静かに静かに枝垂れさくらが咲いていました。



岩屋寺の門前にある公園のしだれ桜。
一組の親子がのんびりとお花見。
それはそれは平和な風景でした。

<2011.4.4 快晴>

法然院にはたくさんの椿の木があります。
法要に散華(さんげ)を行なうのは、華の芳香によって悪い鬼神などを退去させ道場を清めて、
仏を迎えるためだそうで(出典/ウィキペディア)
ご本尊の阿弥陀如来の前には、二十五菩薩に見立てた25の生花が置かれていました。
これは散華されるのを待つ椿。
とても綺麗ですね。




春の特別公開は7日まで。
<2011.4.3>