紅葉 - 高桐院(大徳寺塔頭) 2
高桐院は細川忠興三斎公によって1601年に建立され、妻の細川ガラシャと共に、ここに埋葬されています。
その二人の墓石となっているのが、普通の墓石ではなく石灯篭なのです。
しかも裏面の1/3が欠けています。
なぜでしょうか?
三斎公は茶の道に通じ、利休七哲のひとりでした。
元々は千利休が所有していた石灯篭ですが、豊臣秀吉と三斎公から譲ってくれと言われたのを、
利休がわざと裏面を欠かし、これは廃物だからとその請けを退けました。
その後、利休が秀吉から切腹を命じられたとき、その石灯篭を三斎公に遺品として贈りました。
その石灯篭が墓石となったのです。
今回は雨降りだったので、お庭には出ませんでした。
灯篭墓石のほかに、加藤清正公が三斎公に贈ったという「つくばい」もあるのですが、
写真には撮れませんでした。この春に撮ったものを最後に載せておきますね。
このモミジの枝ぶりが面白いので、かならず撮ってしまいます。
三斎公とガラシャ婦人の灯篭墓石
裏面が欠けています
加藤清正公から贈られた「袈裟形のおりつくばい」
三斎公は灯篭とともに愛用し、熊本、江戸間の参勤交代にも持ち歩き、その後高桐院に納められました。
by machizuki09
| 2009-11-17 23:23
| 高桐院