紅葉 - 常照皇寺(じょうしょうこうじ)
常照皇寺(じょうしょうこうじ)は、京都の西北、周山にあります。
街中から2時間弱。
これだけ街中から離れても右京区ということに、ちょっとびっくりします。
去年の春だったか、ここに咲く「桜」の写真があまりに素晴らしかったので、いつか来たいと思っていた場所でした。
桜しか頭になかったので、紅葉が楽しめるお寺かどうかは半信半疑。
雨は上がったものの薄暗く、ようやく見えた古びた小さな山門に期待薄か?と思ったのですが…
車を下り、山門に近づくにつれ、心の底から笑みがこぼれ始めました。
黄色い紅葉がまるでイルミネーションのようにまわりを照らし出します。
もうこれだけで来たかいがあったというものです。
でも感動は、あの遠くに見える勅額門の先にも待っていました。
写真が多いので、分けておきます。
勅額門をくぐった先に見えたのは、霧が漂う庭園でした。
ちょっと今までに見たことのない光景です。
門をひとつくぐるだけで別世界に来たような、夢の中に漂ってるような不思議な感覚になりました。
池の向こうは低い石垣になっていて、そこからちょっと急な石段が続いており、勅使門が見えます。
霧のせいもあるのか、なにやら神聖な空気を感じます。
勅使門の横を行くと鐘楼を通り、寺の庫裏に続いています。
志納金を納めて方丈へ。
ここで見たのは、またしても期待を裏切る嬉しい光景でした。
失礼にも、ただの山寺かと思っていましたが、綺麗に整えられたお庭が広がっていました。
池をはさんで急な斜面にさほど大きくない石が、数多く配置されています。
三尊像があったり、蓬莱山を模してるのはよくありますが、これは何なんでしょうね。
どの角度から撮っても絵になる光景が広がっています。
いつの間にか陽も射し始め、紅葉も鮮やかさを増してきました。
この向こうに有名な桜の木がありました。
国の天然記念物に指定された「九重桜」
たぶん左手前の老木がそうだと思うのですが、数年前に雪で倒れてしまったと、
お寺に来ておられた方が話されていました。
他にも数本の桜があり、ぜひ春にもう一度来たいと思っています。
方丈から見る桜は、きっと素晴らしい眺めだと思います。
濃い朱色と白い山茶花のコラボ
見事なまでの紅葉です。
苔むした方丈屋根(普通瓦屋根が多いのですが、ここは茅葺でした)に掛かる紅葉が
陽に映えて人目を引きます。
帰る頃には霧もすっかり晴れて、これはこれでまた沢山の写真を撮ってしまいました。
あまりに感動しすぎて、UPしきれないほど撮ってしまい、整理に時間が掛かかり、
お寺のことなど調べる暇がありませんでした。
また春に来たおりにでも書けるようにしておきます。
by machizuki09
| 2010-11-14 22:12
| 常照皇寺