斎宮行列(さいくうぎょうれつ) - 野宮神社~嵐山
きょうは嵐山で斎宮行列が行なわれました。
出発は野宮神社、最終地点は嵐山通船北乗船場です。
有名な竹やぶの道を通るというシチュエーションの良さもあってか、たくさんの人出でした。
一番いい場所はさすがに、すっかりお兄様方に抑えられていました。
斎宮(さいくう)というのは、天皇が新たに即位するごとに、
天照大神の御杖代(みつしろえ / 神や天皇の杖代わりとなって奉仕する者)として、
伊勢神宮に遣わされた斎王のことで、飛鳥時代から南北朝時代の頃まで、
およそ660年間にわたり、64人の姫君が遣わされていたそうです。
野宮神社はその斎王が、伊勢へ行かれる前に身を清められたところです。
この祭は、斎王が任命を受け、都から伊勢の斎宮へ向う旅を再現したものだそうです。
今年で12回目だそうで、とても新しいお祭ですね。
女官や官人、稚児らを従えて、行列は進みます。
行列自体は短くて、アッという間に通り過ぎて行きました。
この後、嵐山界隈を休息を入れ、二時間かけて練り歩きます。
私は一足お先に乗船場へ向いました。
かなりの日差しのなか、1時間以上も待ちました。
どんなお祭りでも、いい場所を確保しようとすると、それなりの我慢も必要ですね。
それでも後からやって来たTVクルーやプロカメラマン、警備のお巡りさんに、
目の前をふさがれることもよくある話で、こういう時は本当に「忍」の一字です。
保津峡の乗船場に着いた一行が揃うと…
雅楽で君が代の演奏、野宮神社の宮司による祝詞と続きます。
続いて、紙の人形(ひとがた)を、左胸、右胸、中央に順次当て、最後に息を吹きかけることで、
人形に災いを移します。
その人形(ひとがた)を川に流します。
斎宮による禊の義が執り行われます。
バックにはたくさんのボートが出ているのがわかりますか?
どこから見ても構わないので、案外、特等席かもしれませんね。
なんとも雅なものです。
禊の義が終わると各人の挨拶があり、そのあと雅楽の奉納がありました。
とても良いお天気で暑かったのに、雅楽の奉納が始まる頃には、すっかり肌寒くなっていました。
緑の山を背景に、朱を基調にした衣装がとても映えていました。
どういった内容の踊りなのか、気になるところです。
さすがに紅葉はまだまだ先といった感じですね。
それでもたくさんの観光客で、混雑を予想して、バスの路線も変わっていました。
近々来られる方は、よく下調べを。^^
by machizuki09
| 2010-10-17 21:56
| 祇園祭/祭り/行事