夏色 - 並河靖之七宝記念館
明治、大正時代に活躍した七宝家の並河靖之の旧邸で、工房や釜場も残り、
今は国登録有形文化財として、一般に公開されています。
展示室には七宝の作品が数多く展示されていて、その美しさと緻密さには圧倒されるばかり。
ささっと見てまわるには、あまりに惜しい作品の数々でしたが、いかんせん時間が足りません!
ここに来たのは、七代目 小川治兵衛が作庭したというお庭が見たかったからです。
七宝の研磨のために琵琶湖疏水を引き込んだそうで、個人宅としては特別なことだったそう。
座敷の縁の下まで引き込まれた水が、なんとも贅沢ですね。
当時は今よりいくぶんか涼しかった京都でしょうが、
こんなところへ通されたら帰りたくなくなってしまいそうです。
なんと解放的なことか…
庭の鯉もゆったり、のんびり。
時間のたつのが遅く感じられます。
石組みの上に手水鉢。
大胆で豪快。
椅子からの目線に合わせてあるのでしょう、ガラス障子の位置も高く。
開放的で涼やかで、夏にふさわしいお庭でした。
<2013.6.30>
by machizuki09
| 2013-07-11 15:54
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