紅葉 - 金蔵寺
金蔵寺は大原野の小塩山の中腹にあります。
それはそれは狭くて長い急カーブを幾度となく曲がり、ずんずんと紅葉する山の中へ分け入っていきます。
近くにある善峰寺同様 応仁の乱で灰と化したお寺を桂昌院が復興させました。
7時過ぎに到着、気温6℃ 寒い寒い。 空気がピンと張り詰めて、初冬の雰囲気でした。
苔むした石段には、散ったばかりのもみじが柔らかな曲線を描いていました。
「8時開門」とは書いてあるけれど、門が閉まってるわけでなく、人の気配もありません。
しんとして、ちょっと怖いくらいでした。
石段はずいぶんと落ちた紅葉で、赤と黄色に染まっていました。
春には綺麗な花をつけたでしょう枝垂れ桜も、今はすっかり葉を落として、
艶やかな楓に主役を譲っていました。
手水場の屋根の下に吊るし柿。
食用なのか、それとも鑑賞用なのか…
本堂までくるとお経を上げる声が朗々と響き渡ってきました。
お参りしてから、お堂の中をそっとのぞいてみましたが、灯りもなければ、人の気配もなし…
真っ暗闇。。。。ぞぞっ
どういう意図なのかわかりませんが、テープを流しているのでしょうね。
なんだかとても不思議な空間にいるような気がしました。
真っ赤な敷き紅葉
金蔵寺へのアクセスですが、近くにある善峰寺は観光客も多くて、それなりにバスも便利に出来ていますが、
金蔵寺はそれらから隔絶されたような場所にあります。
最寄のバス停からは一時間以上歩かないと行けないようですし、車も離合が困難な箇所がたくさんあります。
人気スポットにでもなって車が押し寄せることになったら、最初に入った車はまず出られないでしょう。
私が行った後に何人か来られましたが、みなさんバイクのようでした。
「春にもう一回来たいって言うても、おれイヤやわ」とは主人の弁でした。
<2012.11.24>
by machizuki09
| 2012-11-30 00:09
| 金蔵寺