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一年365日 京日和 Ⅱ

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紅葉 - 神護寺

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早朝から小雨が降り始めましたが、こういう日の方が人も少なくていいかと、紅葉盛りの神護寺へ向かいました。
神護寺は市内の中心から北西の位置にあって、すぐ側には清滝川が流れ、
夏には川遊びやバーベキューをする人達で賑わいます。

神護寺に近づくにつれ、色とりどりに紅葉している木々が増えていきます。
陽の光こそありませんが、雨に洗われ、しっとり濡れた葉もまた美しいものでした。
清滝川の赤い橋を渡ると、来たことを後悔するような石段が続いています。
気合を入れ、快調に上り始めたのも束の間、息切れが…。
少し石段が途切れたかと思うと、またもや城壁のような石段が現れます。
雨に濡れた黒い石段に、真っ赤な散紅葉がとても綺麗でした。
このシーズンはとても混むのでしょうが、この日はカメラを持った方が2,3人いるだけ。
石段の上にでんと構える楼門を撮ろうと、抜きつ抜かれつ、思い思いの角度から写真に収めていました。







紅葉 - 神護寺_a0114714_20385154.jpg

楼門をくぐると開放的なまでの、こんな空間が広がります。
と、同時にその紅葉の色鮮やかなこと。
まだ青葉が多い市内から来ると、ちょっと別世界な感じです。







紅葉 - 神護寺_a0114714_20393385.jpg

楼門を振り返ると、こんな感じです。







紅葉 - 神護寺_a0114714_20392577.jpg

神護寺は和気清麻呂が建てた神願寺と、和気氏の氏寺だった高雄山寺がいっしょになったお寺が始まりです。
和気氏が招いた最澄の講義は高僧や貴族なども詰め掛け、大変な盛況ぶりだったようです。
その最澄より年下ですが、同じ時代を生きたのが空海。
エリートだった最澄と違い、無名の空海が真言密教を学ぶための唐留学は、20年は帰国を許さないという
厳しいものでした。 が、なぜかここで神がかり的なことが起こります。
中国の真言密教の第七祖である恵果(けいか)が空海に対し、
「私はあなたを待っていた」と言うや、さっさと密教の秘法をさずけてしまい、たった2年で帰国してしまいます。
その後、空海も後のこの神護寺に招かれることになります。
密教の教えを請いたい最澄とは意見があわず、立場はしだいに逆転。 
空海が最高権力者となり、14年にわたり住持することになります。

石段上から見えるのが、毘沙門堂と五大堂。
神護寺ではありきたりの絵ですが、やっぱりさまになる図ですね。






紅葉 - 神護寺_a0114714_20562125.jpg

毘沙門堂前の紅葉

小雨程度の雨も、境内を一回りする頃には止んできました。
神護寺の後は近くの西明寺に寄るつもりでしたが、急遽予定を変更して、
去年から一度行きたいと思っていたお寺に向うことにしました。







紅葉 - 神護寺_a0114714_20462512.jpg

神護寺から北へ北へ 曲がりくねった山道を行きます。
雨が止み、霧が山肌を優しく漂います。






紅葉 - 神護寺_a0114714_21535077.jpg


明日は常照皇寺(じょうしょうこうじ)へと続きます。
by machizuki09 | 2010-11-13 20:34 | 神護寺
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The key to success is starting and not stopping.わかっちゃいるけどそれがなかなか難しい…


by shino
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